リハビリテーション

リハビリのスケジュールは?

当院の人工膝置換術後のおおまかなリハビリスケジュールです。

手術前日
入院、術前検査(膝周囲の筋力、関節可動域、歩行状態の評価と日常生活や家屋構造の聞き取り。)
術後1日目
体調に応じてお部屋で車椅子に乗ったりトイレに行く練習を開始します。
術後2日目
リハビリ室で立ったり歩いたりする練習をします。
~7日目
杖歩行できることが目標になります。
術後10日目
抜糸、床から立ったり座ったりの練習をします。
術後11日目
病棟でお風呂に入る練習をします。
~14日目
段差昇降や杖なし歩行などそれぞれの機能に応じた動作の確認をして問題がなければ退院です。

※術前、術後の状態は人それぞれ違いますので全ての患者様がこのスケジュール通りというわけではありません。長くリハビリが必要な方もいますし逆に10日位で退院できる場合もあります。

痛くても動かしていいのですか?

術後1日目からリハビリをしますので患部はまだ腫れていたり、熱を持っていたり、痛みがあったりします。基本的にはそれぞれの患者様の耐えられる範囲で徐々に運動量を増やしていきますが、痛みの感じ方や腫れの状態は人によってかなり差があるようです。

当院では早期から運動を開始する分、アイスバックで患部を十分に冷やしたり、低周波治療器や超音波治療器などの物理療法を併用して少しでも苦痛が少なくリハビリが進められるようにしています。「手術で傷がついた部分から起こる痛み」は時間の経過と共に改善していきますし、必要以上に安静にし続けることは反対に正常な回復の妨げになります。炎症(痛みや腫れ、熱感、赤み)の管理をきちんとすれば、術後早期から運動を開始することは問題ありません。

一日にどれくらいリハビリをしますか?

基本的に片側の手術で特に大きな問題が無い場合は、1日1回40分程度、理学療法士がついて歩行練習や曲げ伸ばしの練習をします。それ以外の時間はベッドで休むのではなく、患者様ご自身で自主的に練習をしていただく必要があります。人任せではなく、自分で意欲をもってリハビリに取り組んでいらっしゃる患者様は術後の経過も良いとされています。

入院前に何か準備しておくものはありますか?

運動靴
術後は手術した側の足全体に腫れが出る時期がありますので、履きやすく軽い運動靴があると良いと思います。スリッパは歩行練習中に危険なので、当院では少し大きめの前開きで履けるリハビリ用シューズをお勧めしています。
元々杖を使っていない方が手術なさる場合でも一定期間は必ず杖を使用します。退院時点で杖なしで歩くことができる方でも、長距離の移動になると不安があるので購入される方も少なくありません。使い慣れた杖、もしくは譲り受けて使っていない杖がある場合は高さ調整なども含めて確認させていただきますので入院時にお持ち下さるようお願い致します。

退院してから必要なものはありますか?

お風呂の椅子
通常家庭で使用している椅子は小さくて低い場合が多いようです。退院してすぐは膝の曲がりが十分でないため立ち座りがしにくい時期ですので、30cm以上の少し大きめの浴用椅子があると楽なようです。

自転車に乗れるようになりますか?

膝が悪い方は歩くのが大変になるので、長距離の移動手段は自転車を使っていたという方も少なくありません。自転車に乗るのに必要な膝の曲がりは115°~120°とされます。人工膝関節の術後でも膝の曲がりが120°位あれば理屈としては乗れるということになると思います。ただ、乗り降りの際や急に止まらなければならないとき、少しバランスが崩れたときなど手術した側の足でパッと支えられないようであれば慎重に考えた方が良いと思います。いつ頃から乗っても良いかなどは術後の経過によって異なりますので、主治医に確認した上で始めるのが安全です。

いつになったら腫れが引けますか?

術後急性期の腫れは7日~10日位から引け始める人が多いようです。

その後熱や赤みが引きはじめると徐々に硬く、腫れぼったい感じに変化してきます。

個人差はかなりあり、早い方で3カ月くらいであまり気にならなくなってしまう方もいますし半年くらい経ってもまだ少し腫れている方もいらっしゃいます。いずれにしても1年経つころには創もきれいになり腫れもほとんどない方が多いようです。そんなに!? と思われるかもしれませんが、気長に付き合うつもりでいた方がよいようです。

サポーターを付けていた方が良いですか?

基本的には、力の回復が不十分で歩いているときに膝が不安定になるとかカクンとするなどの症状がなければ不要だと考えています。ただ、患者様の中にはサポーターをつけている方も結構いらっしゃいます。リハビリでは特に指定するものはありませんが、保温用などであまり締め付けがきつすぎないタイプを好まれる場合が多いようです。患部が冷えすぎないようにすることもできますし、ご本人が着けていることによって安心感や安定感が増えるようであれば使っていただいて良いと思います。

術後膝が重たい感じがします。

手術説明の時に見本を触られた方はご存知と思いますが、人工膝関節は手で持ってみると「結構重いんだな」という感じがします。実際の重さは470gほどで500mlのペットボトル1本分と同じです。散歩や旅行に行って普段より長く歩いたり、一日中家事や仕事で動き回ると夕方には重たくなってくるなどのお話を外来の患者様から聞くことがあります。これは術後に一時的に筋力、持久力が低下しているせいだと考えられます。このような症状は異常ではなく、痛みや腫れが軽減し、普段の活動性があがり、耐久性や筋力の回復が順調に進むとあまり気にならなくなってくるようです。

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